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 私の想いに戻る
前田さん
東京都


私のびわきゅう観は少し変わっているかもしれません。
私の病名はパニック障害、いわゆる自律神経失調症です。なので病気と言えるのか分かりませんが、症状は大変苦しいものです。
動悸、呼吸困難、頭痛、吐き気、めまい、胃もたれ。何より辛いのが、強度の恐怖が予告もなしに突然襲ってくるのです。
恐怖という感覚は身の毛がよだつという言葉通り全身を覆い、金縛りにあったように身動きがとれません、声も出ません。
言葉では言い表すのは難しいのですが、生きたまま穴埋めされるような、奈落の底に突き落とされて這いよって来られないのではというような、そんな恐ろしさです。
精神障害は心の病気とも言われ、目に見えないだけに、本人の苦しみが周りの人に伝わりにくいこともあって軽視されやすいのです。
私自身、自分が発症するまで精神障害の人達の苦しみを全く知りませんでした。
私の友人のお母様も非常に気丈な方でしたが、ウツ病を患い、二年後、自ら生命を断たれました。すごいショックを受けました。
その翌年の二〇〇七年に私はパニックになり、発症しました。
以来、自律神経という身体の機能を私の意志とは関係なく無意識下で調整してくれる神様のような存在が失調してしまい、私は無意識ではいられなくなりました。寝ても覚めてもです。
毎晩のように恐い夢を見ます。
目が覚めたら動悸がしてゲップが出られず苦しく、脳内もビリビリして落ち着くまでじっと待つ、明け方近くになってようやく眠りに落ちる。食事もノドを通らず見る間に10kg近くヤセてしまいました。
発症して四ヶ月が経った頃、薬も恐くて飲めなくなりました。
息をすることさえ恐い、死ぬのも恐い。いても立ってもいられない。行き場がなくてどうしていいのか考えられない。ひたすら布団の中で発作が通り過ぎるのを待つ。毎日、絶望だけはしないよう祈り続けました。真っ暗闇でした。泣けることさえありがたいと思えた程です。
交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがうまく作用せず常に交感神経に入りっ放しになっていて、いわゆる「闘争モード」で大脳もフル活動のため眠っていても浅くて神経が休まらないの
です。なのに私はカン違いをしていたのです。休まなければいけないのに、いても立ってもいられず、ますます自分を追い込んでいきました。
あらゆることをやりました。
 自分で何とか自律神経を鍛えようとエクササイズをしたり、真夏の35℃以上の中を20km近く走ったこともありました。
最初は走ることによって自然と呼吸できるようになり、楽になったように思ったのです。しかし、ますます休めないモードになり、ランナーズ・ハイでアドレナリンがバーっと出てそれが原因で症状が悪化してしまったのです。外にさえ出られなくなりました。
そして、その時、私はあきらめたのです。もう今この状態を受け入れるより仕方がない、そう思ったら何か心の中で「そう、受け入れなさい」という声が聞こえたように思いました。
以降、私は何度か抵抗を試みつつも、苦しみを全て受け入れ焦らずゆっくり治していこう、そう思えるようになりました。その後、一年間は三歩進んで二歩下がるのペースでしたが、少しずつ回復していきました。
恐くて見られなかったTVも少しずつ見られるようになり、外に出るのも家の周りから段々と距離を伸ばしていけるようになりました。と、同時にある時、自分の思考や概念を客観的に見られる自分がいることに気づいたのです。ずーっと無意識でいられたこと、当たり前に息をして、当たり前に食べて寝る。
そんなあまりにも当たり前なことができなくなって、ようやく私は生かされていたことに気づきました。
家族が側にいるだけでこんなにありがたい存在だということ、いつも気をつかって励ましてくれる友だちがいることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。そういう自分は本当に幸せで気づけた自分にも感謝しました。
その友だちを通じて昨年十一月、後藤先生のびわきゅうを受けて二回目の時です。
恐ろしいことが起きました。
自分の邪念というか悪想念が一気に吹き出したのです。
今、思えば出るべくして出たウミ。好転反応だと思うのですが、あまりに強烈で、それは今まで見た自分の姿の中で一番恐ろしくて見たくない自分でした。
それは「人を信頼できない」というもう一人の自分でした。
私は一端、会員になることを断念してしまいました。そのもう一人の自分と向き合う必要があったからです。
私はその自分の姿を見て泣きました。私は人を信じられない自分でいたくない。そんな未来を生きる意味なんてない。絶望を感じました。その時、悟ったのです。私が恐れていたのはこれだと。一ヵ月後、会員になりました。
私の自律神経はようやく戻ってきてくれて症状は軽くなりました。
 明らかに以前の私と違うのは「自分を信頼すること」これが私の人生の課題ということがわかった。と、いうことです。
私は今の自分を許し、受け入れ、ありのままの自分でいよう、全てはとても
シンプルなんだと分かったのです。いつも「何かしなきゃ」「今の自分は何か足りない」私は常に自分を正そうとして今ここにいる自分を受け入れられませんでした。
自分という人間の価値を見い出せずにいた。でも今は違う。自分という人間全てを受け入れられるのは自分しかいなくて、だから結局自分を救えるのは自分しかいないんだ。そう思えるようになれたのです。
私はびわきゅうという未知の世界に入りました。でも私の選択は間違っていない。私は私を信じているから。
びわきゅうは、心の岩戸開きをしてくれました。一端症状が重くなることも体験しました。しかし心は確実に楽になります。
これからもどんどん私は私の心、精神、そして身体とつき合い新たな自分と出会うことでしょう。そして、今はそれがとても楽しみです。

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